マップエディタ教習所
 
第4章 航空機支援の設定
 サドンストライクの魅力の一つとして航空機による支援が行える事が上げられます。 爆撃機によるビジュアル的にド派手な演出、輸送機から降下する機種部隊、戦術的な効果を十分に果たす航空機支援の設定について学びます。 使い方一つでシングルミッションの効果的なシーンをつくり上げる事が可能になります。 既存マップを開くか、新規マップを作成した後、ミッションの新規作成を行った事を前提にして記述されています。
 

航空機支援設定の画面構成
 ミッション中に航空機による空爆、援軍、物資投下を行いたい場合は「航空機支援の設定」を行う必要があります。 操作するプレイヤー、対戦するAIコンピュータの敵国、共に設定が可能です。 また、ミッションスタート時は航空機支援が行えませんが、何かの条件を満たす事によって使用可能にする事も可能です。 航空機の支援として設定できるのは、爆撃機、偵察機、輸送機A、輸送機B、が可能で、航空機の種類、出撃機数、所持機数、出撃遅延時間を設定する必要があります。 輸送機に関しては、投下するユニットを指定しなければなりません。

 

操作プレイヤーの設定
 第3章のプレイヤー設定で作成した条件の続きとして、操作するプレイヤーをロシア軍、AIコンピュータの敵国としてドイツ軍、とが戦うミッションを作成すると仮定した設定方法を記述します。 「プロパティ」メニューから「プレイヤー設定」を選択し設定ダイアログを開き「プレイヤー」から「プレイヤー1」を選択して下さい。

 「爆撃機」ボタンを押し、設定を行う為の別ウィンドウを立ち上げます。 「航空機」から「ロシア軍爆撃機」を選択、「出撃機数」に「2」を入力、「所持機数」に「4」、「出撃遅延時間」に「0:00:30」と入力して「OK」ボタンを押します。 出撃機数:一回の支援で出撃できる機体の数を示します(2と設定したので一度の支援で1〜2機までの爆撃機が出撃が可能)。 所持機数:支援に向かう事ができる機体の数を示します(4と設定したので最大4回までの爆撃機の支援が可能)。 出撃遅延時間:支援要請から出撃するまでの遅延時間を示します(30秒と設定したので呼び出してから30秒経過しないと出撃には向かいません)。

 「偵察機」ボタンを押し、設定を行う為の別ウィンドウを立ち上げます。 「航空機」から「ロシア軍ククルツニク爆撃機」を選択、「出撃機数」に「1」を入力、「所持機数」に「3」、「出撃遅延時間」に「0:00:15」と入力して「OK」ボタンを押します。 出撃機数:1と設定したので一度の偵察で1機の偵察機の出撃を可能にします。 所持機数:3と設定したので最大3回までの偵察が可能になります。 出撃遅延時間:15秒と設定したので呼び出してから15秒経過すると偵察に向かいます。

 上の「輸送機」ボタンを押し、設定を行う為の別ウィンドウを立ち上げます。 「航空機」から「PE-8」を選択、「出撃機数」に「2」を入力、「所持機数」に「4」、「出撃遅延時間」に「0:00:30」と入力して「OK」ボタンを押します。 出撃機数:2と設定したので一度の支援で1〜2機までの輸送機の出撃が可能です。 所持機数:4と設定したので最大4回までの輸送機の出撃が可能です。 出撃遅延時間:30秒と設定したので呼び出してから30秒経過すると偵察に向かいます。

 上の「落下傘兵/貨物」ボタンを押し、設定を行う為の別ウィンドウを立ち上げます。 ロシア軍の歩兵だけを表示するようにして「サブマシンガン兵」を選択、縦に4つ並んだ1つ目のボタンを押して「10」と入力します。 次に「射撃兵」を選択して、縦に4つ並んだ2つ目のボタンを押して「10」と入力し、「OK」ボタンを押します。 一度の投下でサブマシンガン兵を10人、射撃兵を10人、合計20人がパラシュート降下を行います。

 下の「輸送機」ボタンを押し、設定を行う為の別ウィンドウを立ち上げます。 「航空機」から「PE-8」を選択、「出撃機数」に「2」を入力、「所持機数」に「4」、「出撃遅延時間」に「0:00:30」と入力して「OK」ボタンを押します。 出撃機数:2と設定したので一度の支援で1〜2機までの輸送機の出撃が可能です。 所持機数:4と設定したので最大4回までの輸送機の出撃が可能です。 出撃遅延時間:30秒と設定したので呼び出してから30秒経過すると偵察に向かいます。

 下の「落下傘兵/貨物」ボタンを押し、設定を行う為の別ウィンドウを立ち上げます。 チェックボックスの「?」を選択、その他ユニットだけを表示するようにして「弾薬」を選択、縦に4つ並んだ1つ目のボタンを押して「5」と入力します。 一度の投下で弾薬を5個、パラシュート降下を行います。

 飛行機の方位については、ゲーム中のマップに対比します。 作成したいミッションによっては飛行機の出撃方位によっては航空機がもたらす効果が変わってきます。 見方の位置に近い方位から出撃すれば、到達までの時間が短いですが、当たり前の事ですが逆に遠い場合は時間がかかります。 これで操作プレイヤー側の航空機支援の設定が完了です。 作成するミッションによって変化を付け、戦術に大きく影響がある航空機支援としてお役立て下さい。

 

AIコンピュータ敵軍の設定
 例として、敵の航空機支援として輸送機に兵士ユニットを20人搭載して、ミッション開始から30秒後に降下し、指定したロケーションに向かって移動するように設定する事を想定します。 また、操作プレイヤーユニット、敵ユニットをそれぞれ離れた場所にいくつか配置してある事が前提です。
 操作プレイヤーと同様にミッション中に航空機による空爆、援軍、物資投下を行いたい物を「航空機支援の設定」を行います。 「プロパティ」メニューから「プレイヤー設定」を選択し設定ダイアログを開き「プレイヤー」から「プレイヤー2」を選択して下さい。

 上の「輸送機」ボタンを押し、設定を行う為の別ウィンドウを立ち上げます。 「航空機」から「ハインケル爆撃機」を選択、「出撃機数」に「1」を入力、「所持機数」に「1」、「出撃遅延時間」に「0:00:00」と入力して「OK」ボタンを押します。 出撃機数:1と設定したので一度の支援で1機までの輸送機の出撃が可能です。 所持機数:1と設定したので1機の輸送機を出撃させる事が可能です。 出撃遅延時間:0秒と設定したので呼び出してから直ちに指定ポイントに向かいます。

 上の「落下傘兵/貨物」ボタンを押し、設定を行う為の別ウィンドウを立ち上げます。 降下するユニット達の「グループ」を設定する必要があります。 ユニットウィンドウの「グループ」を「B1」と入力、降下ユニットの「グループ」にも「B1」と入力します。 後のAI行動をセットする時に必要になりますので忘れずに設定しましょう! ドイツ軍の歩兵だけを表示するようにして「サブマシンガン兵」を選択、縦に4つ並んだ1つ目のボタンを押して「10」と入力します。 次に「ドイツ軍奇襲兵」を選択して、縦に4つ並んだ2つ目のボタンを押して「10」と入力し、「OK」ボタンを押します。 一度の投下でサブマシンガン兵を10人、ドイツ軍奇襲兵を10人、合計20人がパラシュート降下を行います。 飛行機の方位については、ゲーム中のマップに対比しますので、お好みの方位を設定して下さい。

 次に降下するポイントをロケーション設定します。 「ツールツリー」から「ロケーション」を選択、「ロケーション」番号を「1」にセット、「ブラシ」を「最大」にします。 マップ上から20ユニットが縦に並んで配置できるだけの大きな範囲を「ロケーション1」として設定します。 この時、ロケーションの範囲はなるべく大きめに取っておきましょう!

 次に降下したユニットが向かう先のロケーションを設定します。 「ツールツリー」の下にある「ロケーション」番号を「2」にセット、ブラシサイズはそのままにしておきます。 操作プレイヤーのユニットが配置されている場所を選んで「ロケーション2」として設定します。 ここでは降下したドイツ軍の奇襲兵が攻めて来る、っというシーンになります。

 続いてスプリクトの設定を行います。 「プロパティ」メニューから「スプリクトの作成」を選択、「新規」ボタンをクリックして下さい。 スプリクト名に「敵の航空支援」と記述、発生条件覧に「ミッション開始からの時間:」を選択して下さい。 「ミッション開始からの時間:<<*>> <<*>>」の1つ目の「<<*>>」をクリックし「数値(より多い):」を選択します。 「ミッション開始からの時間:<<*>> <<*>>」の2つ目の「<<*>>」をクリックし「00:00:30」にして「OK」ボタンをクリックします。

 イベント覧に「メッセージ」、「トリガー削除」、「ロケーションに飛行機を送る」の順に入れて下さい。 「メッセージ<<*>>」の「<<*>>」をクリックし設定した表示テキストを選択して「OK」ボタンをクリックします。 ここでのテキストは「メッセージテキストの作成」であらかじめ作成しておく必要があります。 次の「トリガー削除」は1つ前の「メッセージ」表示するイベントを打ち消します。 「トリガー削除」を入れないと永遠と「メッセージ」が表示され続けてしまいます。
 「送る飛行機は<<*>> <<*>>、所有プレイヤーは<<*>>、送るロケーション」の設定を行います。 「送る飛行機は<<*>> <<*>>」の1つ目の「<<*>>」をクリックし「1」と入力して「OK」ボタンをクリック、2つ目の「<<*>>」をクリックし「輸送機A」を選択して「OK」ボタンをクリックします。 「所有プレイヤーは<<*>>」の「<<*>>」をクリックし「敵のドイツ軍」を選択して「OK」ボタンをクリックします。 「送るロケーション<<*>>」の「<<*>>」をクリックし「1」と入力して「OK」ボタンをクリックします。 1つ目の「1」は1機の航空機、2つ目の「輸送機A」は航空機の種類、次の「敵のドイツ軍」はプレイヤー、次の「1」は降下する先のロケーション、を意味します。 以上でスプリクト設定は完了、「OK」ボタンを押して前の画面に戻ります。
 続いては、降下したユニットグループ「B1」のAI行動を設定します。 「プロパティ」メニューから「グループ設定」を選択します。 グループの特性ダイアログが表示されたら「グループ」に「B1」と入力し「開く」ボタンをクリック、行動の「特性」ボタンをクリックします。

 グループAIの特性ダイアログが表示されたら「ロケーション」に「1」と入力してから「行動:なし」ボタンをクリックします。 この「1」は、先程のロケーション設定の部分で操作プレイヤーのユニットが配置されている場所に設定した「ロケーション1」を意味します。

 グループ行動ダイアログが表示されたら「行動」から「歩兵グループ追跡」を選択、リストから「[##] 時軍ユニットがある場合のみロケーションに移動」を選択、「OK」ボタンをクリックして下さい。 この「[##] 時軍ユニットがある場合のみロケーションに移動」は、見方のユニットがいる場合は指定したロケーションに移動する、っという意味を持ちます。 降下したドイツ軍の奇襲兵が指定ポイントに攻めて来る、っというシーンが完成となります。

 後は、マップ、ミッションを保存を行い、シングルミッションとしてコンパイルし、ゲームを起動させて指示通りにAIが動くかを確認して下さい。 また、発生条件を変える事によって様々なシーンを演出する事が可能です。 指定したユニットグループが破壊されたら、指定したロケーションに爆撃機を送る。自軍ユニットの半分が損失したら、輸送機でユニットを降下する。 など、ミッション内容をさらに面白くする事ができます。

 
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